7月に入ると、いよいよ山笠も静から動へ・・・!
6月中旬を過ぎる頃より、博多の街には山笠関連の飾り付けが目立つようになりました。
7月に入ると、博多の街中では、日本の音風景100選にも選ばれた「オイサー!オイサー!」の掛け声が聞こえてきます。
一度見てしまうと、どうしても参加してみたくなる魅力的なお祭りが、山笠です。
しかし、どうすれば山笠に出ることができるのか?意外と知られていないのが事実です。
そこで、チーム博多っ子が山笠エリアに住む方々に突撃取材をしてみました。
前回の「山笠を楽しもう!編」に続き、本日は「山笠に出たい!編」をお届けします。
伝統ある氏子の神事 博多祇園山笠
この時ばかりは、水法被に締込姿の子供たち、赤手拭(あかてのごい)の男たち
おいしゃん達が、カッコよく見える
山のぼせ
ドーナツ化現象により博多地区の人口が減った影響で、1998年(平成10年) 山笠地区でもある博多小学校校区は、旧奈良屋、冷泉、御供所、大浜の4校が合併されました。昔に比べると、現在は、地元に住む人が少なくなったのが現状です。
しかし、山笠の時期になると、昔に戻ったように多くの人が集まってきます。それは、遠くに離れてしまった博多っ子たちが、山笠の季節になると山笠に出る為に故郷、博多へと戻って来るからです。
山笠が始まると、仕事が手につかなくなる人の事を「山のぼせ」と言います。博多は、祭り好きな人が多いので、みんな「山のぼせ」なのかもしれませんね。
人口減少で山笠の担ぎ手が少なくなり、苦労された時期もあったようですが、昔の伝統を、今も継承している最近では、徐々に山笠人口が増えつつあるそうです。
山笠に出る方法
山笠を見て、出てみたい!と思った方もいらっしゃることでしょう。
そこで、「どうすれば山笠に出られるのか?」を確かめるために、山笠地域を取材してみました。
本来ならば全町内をくまなく回りたい所ですが、時間の関係上、今回は各流の方数名よりお話を伺いました。
※ここでは、一部の町内の情報のみですので、全てではない。という事をご理解ください。
流(ながれ)とは
1587年、豊臣秀吉による博多の復興を構想した区画整理事業により博多旧町名ができました。町筋ごとに流(ながれ)という集合体を作ったそうです。
博多松囃子(はかたまつばやし)と博多祇園山笠では、この流を使用しています。
土居流
博多旧町名の10町 6ブロック
- 上新川端町
- 大乗寺前町
- 上土居町
- 中土居町
- 下土居町
- 片土居町
- 川口町
- 行町
- 浜小路
- 西方寺前町
浜小路(はましょうじ)、古門戸町(こもんどちょう)
受入条件
基本、山笠に出ている人からの紹介のみ受け付け可。そこの家が責任を持って預かりますというのが条件です。
経験を積めば、山笠を担ぐこともできるそうです。
大黒流
12町
- 須崎町一区(すノ一)
- すノ二
- すノ三
- 対馬小路一区(つノ一)
- つノ二
- 古門戸町一区(古ノ一)
- 古ノ二
- 川端町
- 麹屋番
- 寿通
- 下新川端町
- 川端中央街
すノ二(須崎町2区・旧下鰮町)
受入条件
山笠に出たい人で、気力・体力があれば参加可能。
暑気払いの神事ですが、歴史と伝統を大切に、昔ながらの行事を行うのが大黒流です。山笠はタイムレースではない事、大黒流の伝統ある山の舁き方を伝授します。楽しんで神事に参加する事を掲げていらっしゃいます。
経験を積めば、山笠を担ぐことも勿論、町内の流れ舁きなどでは、台上がりも可能です。
この町内から山笠に出て良かった!という、山のぼせになった先輩たちが大勢いらっしゃるそうです。
東流
19町
- 御供所一区
- 御供所三区
- 御供所四区
- 東長寺新道
- 奥堂町
- 金屋小路
- 上桶屋町
- 下桶屋町
- 北船町
- 上普賢堂町
- 下普賢堂町
- 普賢堂
- 魚町
- 上東町
- 下東町
- 上浜口町
- 中浜口町
- 鏡町
- 駅前
下東町(中呉服町)
受入条件
山笠参加者の知り合い、友達からの紹介のみ受付可。
古式にのっとった神事の伝統を守り続けています。お酒を飲む祭りではないこと、氏子の神事であること。他の地域から参加される方も、町内の人間になってください。
5月のどんたく、7月の山笠、その他にも町内の年中行事に参加することが条件です。
奥堂町(御供所町)の受入条件
山笠参加者の知り合い、友達からの紹介のみ受付可。
年中行事に参加して、コミュニケーションを図ってもらうのが条件です。経験を積めば、山笠を担ぐこともできるそうです。
中洲流
- 中州一丁目
- 中洲二丁目
- 中洲三丁目
- 中洲四丁目
- 中洲五丁目
5町
中洲五丁目
受入条件
山笠の知り合い、友人からの紹介など。
7/4、7/9 五丁目の山当番(山笠を警備)の時に、山笠の勉強会をします。
西流
- 冷泉町上
- 冷泉町下
- 店屋町
- 綱場町
- 奈良屋町
5町
冷泉下
受入条件
山笠関係の紹介者が必要。
紹介者が、受入する方の責任を持つ事が条件です。
千代流
- 一丁目
- 二丁目
- 三丁目
- 四丁目
- 五丁目
- 六丁目
24町内+千代小学校、千代中学校
三丁目六区
受入条件
山笠参加者の紹介が必要です。
担ぎ手による山笠の勉強会が、毎日のように行われております。
恵比須流
- 蓮池町
- 中竪町
- 下竪町
- 上金屋町
- 下金屋町
- 横町
- 中石堂町
- 管内町
- 上竪町
- 綱場町
- 中間町
11町内 6ブロック
下竪町 (しもたてちょう)
受入条件
山笠参加者の紹介が必要。
昔ながらの伝統的な神事を行っておる町内です。町内で傷害保険に入る(個人負担)他、様々な規約がありますので、突然の申し出には対応できかねます。
大黒流 すノ2 山笠参加希望者向け情報
※現在、新規の参加受付を中止しております。
山笠に参加している地域には、いろんな町内があり、それぞれにルールがあります。
ここまで読んで頂き、本気で山笠に出たい方の為に、気力・体力があれば参加可能です!
という嬉しい情報を、大黒流(すノ2)地区 阿部 隆一さんにお聞きしましたので、ご紹介します。
すノ二に入れば楽しいよ!山笠にハマるようになります!
と、言われる大黒流すノ二の阿部さんは、生まれも育ちも須崎町二区という生粋の博多っ子。仕事の都合で15年ほど東京に暮らしていらっしゃいましたが、34歳の時に博多に帰郷。36歳で赤手拭(あかてのごい)取締などを経て現在に至る。
博多に戻って、山笠に出た際、昔、山笠に出ていたおいしゃんたちが居なくなり、知らないメンバーに代わっており、山笠のしきたりや本来の大黒流の山笠が変わっていたことに、これも時代の流れか?とも思いましたが、少しずつ本来の大黒流のスタイルに戻していったそうです。
氏子の奉納神事、そしてなによりも楽しむことが大事だと!
大黒流の伝統ある舁き方(かきかた)を教えます。
7月3日 20:00~9:00 山笠の夜景当番の日に山笠の勉強会があります。山笠の細かいルールをお勉強します。
大黒流に参加する場合の主な費用
山笠用品などの費用は、大黒流 すノ二の場合です。
地区によって(当番法被や水法被が絣の生地の素材などで)費用が前後します。
この記事を見て、一人でも多くの人が楽しい山笠を体験できることを願います。
次回は、山笠の各流のレアな情報をお伝えします!お楽しみに。