山笠のあるけん博多たい!(山笠があるから博多だよ)
1241年から厄病除去の為に始まった山笠。
途中何度も存続の危機に見舞われながらも、今年で773年目となります。
今や国の重要無形文化財に指定された氏子の神事です。
山笠期間中の山のぼせの博多っ子は、人が変わったごとカッコよかとよ。
一度見にくれば、よ~ぅ分かるったい!
(山笠期間中の山が大好きな博多っ子は、人が変わったようにカッコいいよ。一度見てみれば、よく分かるから)
今回は「山笠を楽しもう!編」と題しまして、山笠の見どころをご紹介します。
JR博多駅 山笠の法被を着た駅員さん
山笠の主なスケジュール
※スケジュールは2014年のものです。
山笠の種類
山笠は大きく分けて、
- 飾り山 (かざりやま)
- 舁き山 (かきやま)
の2種類があります。
飾り山
飾り山は、福岡各地14か所
- 博多駅前
- 櫛田神社
- 上川端商店街
- 呉服町
- キャナルシティ博多
- 福岡ドーム
- 天神 他
に設置される、動かない観賞用の山笠です。高さが約10m位ある山笠は、ライトアップされる夜の鑑賞がおすすめ!
表(表側)と見送り(裏側)で、飾りの内容が異なります。
舁き山(かきやま)
舁き山(走る山笠)
走る飾り山(櫛田入りのみ)
子供山笠
舁き山は、各7流別に山笠の当番町前及び流の定位置に、7月1日~7月15日早朝まで設置されており、各神事では、走る山笠となります。
追い山ならし、及び追い山では、総重量1トンもある山笠を担ぎ、全力疾走し、櫛田入りと全工程のタイムを競います。
7流(走る飾り山は櫛田入りのみ)が博多の街を駆け巡ります。
奇数番(一,三,五,七番山)差し山(男山)は勇壮な人形を飾ります。
偶数番(二,四,六番山)堂山(女山)は優美な人形を飾ります。
7流(しちながれ)とは?
- 土居流
- 大黒流
- 東流
- 中州流
- 西流
- 千代流
- 恵比須流
の7流れからなります。
翌年は、一番山が七番山になり順送りで毎年、山の番号が変わっていきます。
12日の追い山ならし、15日の追い山で櫛田入りの際、櫛田神社中央にある清道(せいどう)を周り、いったん山笠を止めて、大勢の見物客と「祝いめでた」の大合唱をすると祭りは最高潮に達します!
※「祝いめでた」を唄えるのは一番山のみとなっております。
山笠はテレビ中継でも観ることが出来ますが、実際に山笠をご覧になると、その凄さを肌で感じられることでしょう。
舁き山(かきやま)を楽しむスポットは?
桟敷席を建設中の櫛田神社(福岡市博多区上川端町1-41)
2014.6.20撮影
山笠を見物する場所は沢山あれども、追い山のスタート地点である櫛田入りは鉄板です!
早いときは15分で売り切れると言われている桟敷席のプレミアチケットは、6月26日午前9時、櫛田神社でのみ販売します。
※2014年時点の情報です。
- 7月12日 追い山ならし 1枚3,000円(1人2枚まで)
- 7月15日 追い山 1枚6,000円(1人1枚限り)
追い山の桟敷席は、地元に住んでいても、極めて入手困難です。
しかも、今年の追い山は、7月15日(火) 平日の早朝となっているため、なかなか行けません!
という方のために、山笠のフィナーレ「追い山」も勿論重要ですが、今年は土日と重なる「追い山ならし」と「集団山見せ」にもスポットを当て、おすすめの山笠の見物エリアをご紹介します。
- 追い山ならし
- 7月12日(土)
- 追い山
- 7月15日(火)
山笠のスタート地点
追い山ならしは15:59(追い山は早朝未明4:59頃)に一番山が、櫛田神社手前の山留よりスタート。
5分後に、二番山がスタート!その後も、5分間隔で各流が順番に櫛田入りをします。
櫛田神社の清道入口
速い山笠では、約30秒強で櫛田神社の清道を廻りきり、決勝点の廻り止め(須崎問屋街入り口)に向かって、約5キロ(追い山ならしは4キロ)の道のりを走りだします。
(追い山の全工程は最速で約30分強)
桟敷席の他、櫛田神社周辺は、早くより大勢の人が集まってきますが、山笠の掛け声「オイサー!」だけでも聞けば興奮度マックスですよ!
追い山ならし・追い山の おすすめスポット
追い山ならし・追い山のおすすめ観戦スポットをご紹介していきます。
① 安全に山笠を見る事ができるスポット
大博通り 呉服町~祇園町間
大通りなので、人は多くても、走る山笠の全体を見渡せる事が出来ます。
② 王道なスポット
- 櫛田神社清道
- 東長寺清道
- 承天寺清道付近
承天寺(じょうてんじ)は、山笠発祥の地です。
櫛田神社を抜け、東長寺前の清道を廻り、次に承天寺前の清道(せいどう)を廻ると最初の難関エリア御供所へと向かいます。
追い山の廻り止め(須崎問屋街入口)決勝ゴール地点
ラストスパートの迫力を楽しめます。追い山ならしの決勝点は、1キロ手前の奈良屋地区となります。
③ 山笠体感スポット
御供所~上呉服町(東流地区)は、緩い下り坂になるため、山笠のスピードも増してきます。難関エリアでもあり、ベテランの担ぎ手が、力量を発揮するエリアでもあります。
細い道になっており、山笠がスレスレに走ってきます。あらゆる場所より、地元の人たちの応援でもある勢い水(きおいみず)が飛んできます。
大博通りから最大難所へ向かう入口
山笠の最大難所、冷泉町9番付近 通称ごんどう通り 細い路地を山笠が走り抜けます!
たまに勢い水(きおいみず)が思いっきり飛んでくる事もある超体感スポットです!目の前に迫ってくる山笠を見れば迫力満点です!
通路が狭いうえ、大勢の人が集まっていますので、周囲に気をつけて見学しましょう。
④ 集団山見せ
7月13日(日) 15:30~1番山がスタート
博多どんたくのパレード会場でもある、明治通り(呉服町交差点~福岡市役所間)
博多地区より福岡地区へと山笠が走ります。台上がりには、各界の有名人なども参加します。
今年は日曜日と重なるために、早くからの場所取りが行われることでしょう。少し早めに会場に到着すると、台上がりをして水法被を着た可愛い赤ちゃんの記念撮影をする光景を見ることが出来ます。
山笠に出たくなったら
追い山を見物すると、「山笠のあるけん博多たい!」という名台詞が、なるほどだ!と思われるに違いありません。
そして、「山笠に出たい!」と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、どうすれば山笠に出ることができるのか?意外と知られていないのが事実です。
そこで、チーム博多っ子が山笠エリアに住む方々に突撃取材をしてみました。
次回! 「博多祇園山笠 山笠に出たい!編」